最近よく、プラントベース食や、ベジタリアンやビーガンという言葉を聞くようになったと思いませんか?
スタバなどのカフェや、モスバーガーなどでも「プラントベースメニュー」が当たり前のように用意され、スーパーのイオンではプラントベースフードがかなり充実していますよね。
言葉はよく聞くんだけど、その違いが何なのかわからない、どう違うの?と思う方は多いのではないでしょうか?
そこで今回はベジタリアンの私が「プラントベースやベジタリアンやビーガンとは? 違いをわかりやすく簡単に解説!」という内容で書いてみます。
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プラントベースやベジタリアンやヴィーガンとは?
いずれも野菜を中心にした食事、またそれを実践している人という意味であることは、皆さまもだいたい検討がついていると思います。
その通りです(^_-)-☆
ただ、それぞれの考え方や食材に違いがあるのでわかりやすく解説していきますね。
プラントベースとは?
まず、プラントベースフード(plant based food)を英語でそのまま直訳すると「植物に基づいた食べ物」という意味になりますね。
「植物由来の食材・食料」のことを表し、最近よく見かける大豆ミートやソイバーガーなどを指します。
そして、ここでいうプラントベースの意味は「植物性の食事を積極的にとり入れる」という考え方です。
必ずしも動物性由来の食材を絶対食べないと言ってるわけではありません。
なので、プラントベースフードの食品には添加物に動物由来が含まれていたり、乳製品、卵を使用しているモノもあったりします。
では、どうして「植物性の食材を積極的にとろう!」という考え方になったのかという説明をします。
実際、明らかに動物性の食事よりも植物性を多く摂り入れることで健康になることがわかってきたので、「健康のために」という考え方と、もうひとつは「地球環境や食料危機の問題にも配慮する」という思いが根底にあるため、ということでした。
実際、アメリカは以前、生活習慣病大国と言われていましたが今では年々、ガン患者が右肩下がりに減っています。
これは、米国が国を挙げて食事の改善に取り組み、植物性を多くとるよう、また和食を見習って肉よりも魚、そして味噌や豆腐を食べる習慣にしていった結果、とても健康的な食事になった成果ですね。
それに比べて日本は哀しいかな真逆の現状だと知ってましたか?(;_:)
ここ50年で食生活が欧米化となり肉食は10倍に増え、脂肪の接種量は3倍にも増えるいっぽうで、野菜や果物の摂取量が圧倒的に減ってきています。
欧米のほうがはるかに健康的な食生活を送っていると知って驚いた方も多いのではないでしょうか?
結果、先進国でガンが増えているのは日本だけという結果になっています。
世界の流れに逆らうことなく、もっともっと日本にもプラントベースの考え方が当たり前になってほしいと願います。
ベジタリアンやヴィーガンとは?
菜食主義者をベジタリアンと呼びます。
野菜、果物、ナッツ、キノコ類、豆類など植物の食材を主体とした食事法を実践している人のことです。
私がベジタリアンだと伝えたら「サラダだけ食べてるの?」「葉っぱだけ食べてるの?」と聞いてくる人がとにかく多い!
ちょ、ちょっと少し考えてみてー。
生きている動物以外の食材殆ど全てを使えるんです。
豆腐もこんにゃくもお芋さんもお豆さんも海藻も雑穀も、それはそれは食べきれないほど食材の種類があるんですよ(^o^)
何も生きている牛さん豚さんを食べなくても、食材は山のように溢れています。
しかも色彩豊かでとても綺麗です。
そこで、ベジタリアンを詳しく調べてみると、その種類が細かく分かれていて10種類以上あるので、一般的な7種類をあげてみました。
ちなみにベジタリアンの中に、ヴィーガンは含まれます。
1.ヴィーガン
完全菜食主義者で、ピュア・ベジタリアンともいう。
動物の命を尊重し、地球や環境にも配慮するライフスタイルと食生活。
肉、魚、卵、乳製品、ハチミツなど動物性のものを一切食さず、動物の皮革、毛皮製品も使用しない。
2.ラクト・オボ・ベジタリアン
卵と乳製品を含める菜食のこと。
(例1) ホワイトグラタン・・・バターと牛乳のホワイトソースの中にゆで卵を入れ、トッピングにチーズを使用。
(例2) クッキーやケーキ・・・お菓子作りの時に、バターや生クリーム、卵を使用。
3.オボ・ベジタリアン
卵を含める菜食のこと。
(例1) ホワイトグラタン・・・牛乳の代わりに豆乳を使用。トッピングのチーズは使用しない。
(例1) ケーキー・クッキー・・・卵は使用するが乳製品は使用せず代わりに豆乳などの植物性を使用。
(例2) お好み焼き・タコ焼き・・・生地の中に卵を使用。
4.ラクト・ベジタリアン
乳製品を含める菜食のこと。
(例1) ケーキやクッキー・・・卵の代わりにオイルを使用。
5.オリエンタル・ベジタリアン
五葷(ネギ・タマネギ・ニラ・ラッキョウ)を除いたヴィーガンのこと。
乳製品を含む場合も有りとしている。
日本の精進料理(だが、中にはダシを昆布ではなくカツオを使用している場所もあるため注意が必要)
(例1) 餃子・・・五葷は使用せず、代わりに薬味はショウガやパクチーなどを使用。
6.ロー・ヴィーガン
ロー(raw)とは生の意味。
健康のために酵素を活かすのが必要という考え方から、食材を加熱しないか、もしくは46度以下で調理をするヴィーガン食のこと。
7.マクロビオティック
明治時代に日本人が考案した健康に良く、長寿を目指す食養生のこと。
基本的に肉や卵、乳製品など使わないが、小魚などは少量使用する場合あり。
プラントベース・ベジタリアン・ヴィーガンの違いを簡単に解説
プラントベース・ベジタリアン・ヴィーガンの違いをカテゴリー分けすると、大きく二つに分かれます。
ベジタリアンか、そうではないかの二つです。
プラントベースは完全に菜食主義という考えではないためベジタリアンではありませんね。
健康面や地球や環境を配慮して、植物性の食事を積極的にするが、動物性を全くとらないというわけではないという考えの食生活だからです。
例えば、見た目はお野菜だけの具だくさんスープで植物性のみであっても、ダシに魚や鳥などの動物性を使っていたり、お菓子やサプリメントの表面にゼラチン(牛由来)が使われていたり…などです。
いっぽうベジタリアンは動物性を一切食しませんが、食べる食材(卵や乳製品)や調理法、その人の考え方や宗教、ライフスタイルなども含めて種類が変わってきます。
ベジタリアンの種類は数多くありますが、その中のひとつがヴィーガンということです。
おわかりいただけたでしょうか?
少し余談になりますが、最近はヴィーガンコスメ(化粧品)もすごい勢いで増えてきてますよね。
ヴィーガンコスメとは何かというと、製品化する過程で動物実験をせず、尚且つ原料にも動物性原料を一切使用していないお化粧品のことをいいます。
なんか優しい気持ちになりますね(*^^*)
まとめ
プラントベース・ベジタリアンやヴィーガンの違いをわかりやすく簡単にまとめると、プラントベースとは、自分の健康や環境のために植物性の食生活を積極的にとる考え方で、プラントベースフードとは、植物性由来の原料の食品で、大豆ミートなどが代表食品です。
また、ベジタリアンとは菜食主義の意味でお肉や魚などの動物性由来の食材を摂らず、植物性の食材で食生活を送っている人のことです。
これにはいろんな種類が存在し、その中のひとつにヴィーガンがという考え方と食生活あります。
ヴィーガンは完全な菜食主義者で、動物の命を尊重する考えを持ち、乳製品や卵やハチミツも食せず、皮革製品も身につけません。
いかがでしたでしょうか?
実はベジタリアンの食生活は、我々日本人には馴染みが深いもので、精進料理は完璧な菜食料理です。
しかも五葷(ネギやニンニク、ニラなどの臭いのキツイ食材)を使わないヴィーガン食なんです。
五葷を摂ると怒りや欲情などの良くない感情が刺激されるので修行僧には必要ないらしいです。
余談ですが、ワンちゃんや猫ちゃんにもネギやニンニクは絶対NGですよね(^o^)
今回は「プラントベースやベジタリアンやヴィーガンとは? 違いをわかりやすく簡単に解説!」という内容でした。
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